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概要
標準のフロントエンド検証(SpiceやVerilog)、又はバックエンドのLVSやDRCで容易に検出できないエラーがあります。
フローティング入力やショート、異なる電源領域間の信号渡し、遮断領域入力と出力、また、複数のIPの組み合わせによるエラーは一部の例です。
CVCはこのようなエラーを特定して、チップ全体の検証を短時間で検証できる市販の Synopsys CustomSim Circuit Check(CCK)、 Mentor Graphics Calibre PERC、Cadence PVS PERCと同様のツールです。
特徴
- 早い
70Mゲートデザインを5分で読み込み、全体実行時間 45分。(Linux RedHatE5, Intel Xeon E5-2690, 256GB) - 大容量
100M+ゲートデザイン対応可能。 - 包括
一回 実行で全エラー類を検出する。 - エラー管理
すべて エラーに参照をつけ、危険度を設定でいきる。レビューが簡単、見逃しが少ない。
入力/出力
入力
- Calibre LVS用 CDLネットリスト (チップ全体検証を推奨)
- 電源設定(Excel): ネット 電源 power (固定電圧)、入力 input (最小電位、最大電位、と任意 入力レベル)、 また 内部 internal。 電源 「open」としても定義できる。
- デバイス設定(Excel): 基本デバイス mosfet、抵抗、容量、ダイオード。こ デバイスをスイッチやフューズとして定義できる(onと off)。
出力
- 個別デバイスエラーの詳細リスト。
- エラー類別のセル毎まとめリスト。
アルゴリズム
図にカーソルを合わせると説明が表示されます。
エラー類
未定義の電源およびデバイス
すべての定義された信号がネットリストに存在しないといけない。また、すべてのデバイスモデルの定義が必要です。デバイスはパラメータで区別できる(例:L>100nm)。
スイッチによるショート
異なるメタルマスクをメタルスイッチの組み合わせで実現できる。通常の検証では、異なるマスク組み合わせごとに異なるネットリストが必要。CVCでは、デバイスパラメータを変えるだけで一つのネットリストで複数 の構成に対応できる。オンスイッチでショートされるネットは同じネットとして処理する。
順バイアスダイオードエラー( mosfet 寄生ダイオードを含む)
VBB<VSS
NMOS bulk-source は
順バイアス出力
ESD(VSS)ダイオードは
順バイアス
VCC>VDD
PMOSsource-bulkは
順バイアス出力
ESD(VDD)ダイオードは
順バイアス可能性
mosfetゲート対ソース
P型mosfetで最大ゲート電位<最大ソース電位やN型mosfetで最小ゲート電位>最小ソース電位により、 常にオンするmosfetエラー。
VDD<VCC
PMOS は常にオン
VSS>VBB
NMOS は常にオン
ショート
power信号間のすべてのショートが報告される。その他のショート(内部信号、など)の電流を設定している値を超える場合、報告される。
mosfetの未定義バックバイアス
通常、電源の定義が抜けている。
リーク可能性
mosfetのソースとドレインが異なる電源につないでいて、ゲートレベルは確定されていないエラー。これは動作時に問題となる可能性があり、他のプログラムで検出しにくいエラー。
入力がHI時だけリークが起こる
この回路にもエラーを検出
Hi-Z入力
ゲートをドライブする信号が無いエラー。
Hi-Z入力だが
リークパスが無いため
エラー無し
Hi-Z入力で
リークパスがある
ためエラー
耐圧違反
端子間の電位差が指定されたデバイス/端子の最大耐圧を超える場合、検出される。mosfetではゲート対ソース、ソース対ドレイン、ソース対バルク、ゲート対バルクのチェックは可能。
期待値
最小電位、最大電位、また論理電位 期待値を設定できる。計算された電位が期待値と合わない場合、エラーを検出する。Hi-Zも期待値として確認できる。
ライセンス
オープンソースのGPLライセンスでリリースしています。
シュハリシステムのサポート
保守契約
GPLでリリースされるソースコードに保証はありません。別個にシュハリシステムとの保守契約を結べば、ソフトのインストール、バグ対策をサポートできます。 改良、教育など別途相談ください。
第三者請負検証
他の検証ツールと同様に、検出されたいエラーを正確に検証し、疑似エラーの最低限しか検出しないようにするにはノウハウが要ります。設計者の負担を増やさないように、製品毎の件数請負の形で検証の環境立ち上げも行っています。検証環境の立ち上げが終わってから、設計者が自分たちで小変更に対する再検証ををらくにできます。
請負検証の費用が製品のゲート数や規模(メモリ製品でビット数)、モード数、回数で設定されています。
連絡先
〒814-0013
福岡市早良区百道浜三丁目8番33号 福岡システムLSI総合開発センター 509号室
TEL 092-400-4535
FAX 092-881-4426
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